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中小企業のSNS採用ガイド│効果的な採用活を

中小企業のSNS採用ガイド│より効果的な採用活動へ
  • 公開日:2024/09/29
  • 更新日:2024/10/19
藤村俊太郎
この記事を書いた人
藤村俊太郎

愛知県知多市出身。愛知県立明和高校→慶應義塾大学卒業。高卒採用のプロフェッショナル。年間5000件以上の採用をマッチングさせる転職サービスの開発・運用を経験。自社採用部署における、新卒採用の立ち上げ・採用広報部署の立ち上げ・社員定着戦略/仕組みの構築を行う。採用戦略の構築とインハウス化が得意。

採用難が深刻化する中、中小企業にとって、優秀な人材の確保は大きな課題です。
従来の採用手法に加え、SNSを活用した採用活動は、低コストで効率的に人材と出会える有効な手段として注目されています。
この記事ではあなたの会社がSNS採用を始める際の疑問を解消し、より効果的な採用活動を行うためのノウハウをご紹介します。

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そもそもSNS採用ってなに?

「SNS採用」とは、FacebookやInstagram、TikTok、X(旧Twitter)などのSNSを使って、自社への求職者を募集する方法のこと。
求人サイトに広告を出したり人材紹介会社に依頼をするだけではなく、企業の雰囲気や仕事の楽しさを、動画や写真で直接伝えられるのが魅力です。

なぜSNS採用が注目されるのか?

SNS採用には、従来の求人広告や人材紹介会社とは異なる点がいくつかあります。
下のポイントがSNS採用の人気の背景。SNS採用のメリットです。

・低コスト: 求人広告費や紹介手数料が不要なため、費用を抑えられます。また、既存の採用ツールで集めた求職者に自社SNSを見てもらうことで、選考離脱の防止の効果にも期待できます。

・ターゲットを絞り込める: 年齢、興味関心など、求める人物像に合った人材にピンポイントでアプローチできます。自社の活躍人材がSNSに登場すれば、あなたの会社のヒーロー・ヒロインに興味を持った求職者≒活躍人材に近い可能性の高い求職者を集めることができます。

・コミュニケーションツールとして使用できる: 求職者と直接やり取りすることで、ミスマッチを防ぎ、企業の魅力を伝えられます。求職者やお客さんとのタッチポイントを増やせるので、採用手段の打ち手にバリエーションを出せるようになります。

・企業ブランディングにつながる: 企業文化や社員の日常を発信することで、企業のイメージアップにつなげることができます。これがそのまま、自社商品、サービスの認知拡大にもつながるかも知れません。

SNS採用のデメリット

もちろんSNS採用にはデメリットも存在します。
デメリットとして挙げられるのは下の通り。
デメリットを把握した上で、このあと説明する対策をしより効果的なSNS採用を行いましょう。

1. 運用コストと時間がかかる

継続的な情報発信: 求職者の興味を引くためには、定期的に質の高いコンテンツを発信し続ける必要があります。

コミュニケーション対応: DMやコメントへの返信、応募者とのやり取りなど、人的なリソースが必要となります。

トレンドの変化: SNSのアルゴリズムやユーザーの行動は常に変化するため、それに合わせて戦略を修正する必要があります。

2. 炎上リスクがある

不適切な発言: 従業員や企業の不適切な発言が拡散され、企業イメージを損なう可能性があります。

誹謗中傷: 企業や製品に対する誹謗中傷が拡散され、採用活動に悪影響を与える可能性があります。

3. 効果測定が難しい

応募数との因果関係: SNSでの発信が直接的に応募に繋がったのかを正確に測定することは難しいです。正確に計測しようとすればできなくはないですが、複雑なツールの導入や設定を要します。

定量化できない効果: 企業の認知度向上やブランドイメージの改善といった定量化できない効果を測ることも容易ではありません。

4. ターゲット層の限定

若年層に偏りがち: SNSの利用者は若年層に偏っているため、中高年層の採用には他の手段も併用する必要があります。

特定の業界に偏りがち: 特定の業界や職種に特化したSNSでは、特定のターゲット層にしかリーチできない可能性があります。

5. 競合との差別化の難しさ

多くの企業が利用: 多くの企業がSNS採用を行っているため、自社の魅力を際立たせることが難しく、埋もれてしまう可能性は十分にあります。

SNS採用のデメリットはこう克服する!

ここまで、SNS採用のメリット、デメリットをご紹介しました。
SNS採用のデメリットを解決することで、効果的でより安全なSNS採用の運用を行うことができます。
下に取り組むことで、SNS採用の準備を整えましょう。

・明確な目標設定と多角的な効果測定: 採用目標やターゲットを明確にし、それに合わせたコンテンツを作成しましょう。PV数やいいね数、登録者数をKPIとして設定することで進捗の管理を見える化することもおすすめです。

・専門知識の習得: SNSのアルゴリズムやトレンドを理解し、効果的な運用方法を学びましょう。他社の成功事例から学習していくのも一つの手。多くの企業がSNSを活用しているので、”上手くいっている”企業の成功事例を確認しやすいです。

・ルール作りと教育: 従業員向けのSNS利用ルールを作成し、定期的な教育を実施しましょう。

・危機管理体制の構築: 炎上した場合の対応マニュアルを作成し、迅速に対応できるようにしましょう。

・他の媒体との連携: SNSだけでなく、求人サイトや紹介会社など、他の媒体と連携して採用活動を行いましょう。ターゲット層の限定の解消になりますし、SNS採用で用意したコンテンツを余すことなく使い切ることができます。成果を最大化させましょう。

中小企業におすすめのSNSと活用法

さて、ここからは中小企業採用ツールとしておすすめの各SNSと、その特徴や活用法をご紹介します。

 

Instagram: 視覚的な情報(画像、動画)で企業の魅力を伝えやすい。若年層へのアプローチに効果的。写真>文章。
活用例:社員インタビュー、オフィス紹介、企業理念のビジュアル化

X(旧Twitter): リアルタイムな情報発信に強みがある。ハッシュタグを活用してターゲットを絞り込める。年齢層の幅が広い。文章>写真。
活用例: 新規求人の告知、企業イベントの告知、業界トレンドの発信

TikTok: 短い動画で気軽に企業の魅力を発信できる。若年層に人気。
活用例: 一日の仕事の様子、企業理念を音楽に合わせて表現、社員の趣味紹介、

SNS採用を成功させるためのポイント

SNS採用を成功させるためのポイントは下の通り。
社内でSNSを普段から使用している社員に聞き、実際にコツをつかんでいくのも良いでしょう。社内のコミュニケーションが活発化するきっかけにもなるのが、SNS活用の魅力でもあります。

1. 明確な目標設定

採用目標: どのような人材を採用したいのか、具体的なスキルや経験、人物像を明確にしましょう。

人物像の作成については下の記事で説明をしています。

 

ターゲット設定: どのようなSNSで、どのような層にアプローチしたいのかを明確にします。

KPI設定: 応募数、採用数だけでなく、企業の認知度向上やブランドイメージ向上など、定量化できる指標を設定しましょう。
この時、”誰が”SNSの運用を行うかもしっかりと検討します。

2. 最適なSNSの選択

ターゲット層: 採用したい人材が主に利用しているSNSを選びましょう。

企業の特性: 自社の業種や企業文化に合ったSNSを選ぶようにします。

コンテンツの種類:先ほど説明した通り、 動画、画像、テキストなど、発信するコンテンツの種類によって最適なSNSは異なります。

3. 魅力的なコンテンツの作成

企業の魅力を発信: 企業理念、ビジョン、社員インタビュー、オフィス環境など、求職者が興味を持つような情報を発信しましょう。

視覚的な訴求: 写真や動画を多用し、視覚的に訴求力のあるコンテンツを作成しましょう。

ストーリーテリング: 企業や社員のストーリーを語ることで、求職者との共感を深めましょう。

 

応募者を「集める」「見る/見極める」「動機づける」を再現性高く実現するメソッドが下の記事にまとまっています。
採用戦略策定の5ステップ(4W1H)を踏まえたSNSコンテンツを用意すると効果的でしょう。

4. ターゲットに合わせた発信

ペルソナ設定: 採用したい人物像を具体的に設定し、その人物に響く言葉や表現を使いましょう。

ハッシュタグ活用: 関連性の高いハッシュタグを適切に使い、ターゲットにリーチしましょう。

地理情報: 採用地域を限定したい場合は、地理情報を利用しましょう。

 

<SNS採用成功事例>
飲食店: 料理動画や従業員の笑顔の写真を投稿し、温かい雰囲気をアピール。

IT企業: 社内のイベントや勉強会の様子をライブ配信し、社員の成長意欲の高さをアピール。

スタートアップ: 企業理念やビジョンを分かりやすく説明し、共感してくれる人材を採用。

双方向コミュニケーションを積極的に

コメント返信: 求職者のコメントに積極的に返信し、コミュニケーションを取りましょう。

DM対応: DMで質問に答えたり、個別相談を受け付けたりしましょう。

ライブ配信: リアルタイムで質問を受け付け、双方向のコミュニケーションを図りましょう。

6. 継続的な発信

定期的な投稿: 定期的に質の高いコンテンツを発信し、企業のアカウントを活性化させましょう。

トレンドに合わせた発信: SNSのトレンドを意識し、旬な話題を取り上げましょう。

イベント告知: 説明会や会社見学などのイベント情報を発信し、応募を促しましょう。

7. 効果測定と改善

データ分析: 各投稿のインプレッション数、エンゲージメント率、応募数などを分析しましょう。

改善: 分析結果に基づいて、コンテンツの内容や発信頻度などを改善しましょう。

ミズサキでは自社とクライアントのSNS運用経験を活かし、適切な分析、改善の提案を行っています。

SNS採用に関してよくある質問

・SNS運用に時間がかかるのでは?
 → 最初は時間が必要ですが、慣れてくると効率化できます。
ツールを活用したり、業務を分担したりするのも良いでしょう。
また、SNS上のコンテンツは基本的に残り、積みあがっていきます。
過去の投稿が求職者を惹きつけることも。採用のための取り組みがなくならず増えていくことも魅力の一つです。

・炎上したらどうすればいいですか?
→ 炎上を防ぐために、事前にルールを定め、社員への教育を行いましょう。
万が一炎上した場合には、迅速に対応することが大切です。

・効果測定はどうすればいいですか?
→ フォロワー数、エンゲージメント率、応募数などを参考にしましょう。
Googleアナリティクスなどのツールを活用すると、より詳細な分析が可能です。


SNS採用は、中小企業が優秀な人材を確保するための強力なツールです。
しかし、ただ闇雲に発信するだけでは効果は期待できません。
自社の強みやターゲットを明確にし、戦略的にSNSを活用することで、より効果的な採用活動が可能になります。


ミズサキ株式会社ではこうしたSNS採用の支援を行っております。
無料でご相談を承っておりますので、是非お問い合わせください。

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