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応募者との連絡にそのまま使えるメッセージテンプレート集・応募者に好かれるために必要な考え方

  • 公開日:2025/03/02
  • 更新日:2025/03/03
藤村俊太郎
この記事を書いた人
藤村俊太郎

愛知県知多市出身。愛知県立明和高校→慶應義塾大学卒業。高卒採用・大卒採用・中途採用のプロフェッショナル。年間5000件以上の採用をマッチングさせる転職サービスの開発・運用を経験。自社採用部署における、新卒採用の立ち上げ・採用広報部署の立ち上げ・社員定着戦略/仕組みの構築を行う。採用戦略の構築とインハウス化が得意。

採用選考では、面接の日程調整、合否通知、書類提出の案内など、応募者とのメッセージのやり取りが多く発生します。
これらのやり取りは、応募者の企業に対する印象に関わるので、気を抜くのは禁物。

応募者との連絡で、タイミングや文章が適切でない場合、応募者からの印象が悪くなってしまう...
担当者が複数名いる場合、対応の質にばらつきが出て、結果的に連絡に漏れが発生してしまう...
これらはよく聞く採用担当者の悩みです。

すぐに使えるテンプレートを用意しておくことで、適切なタイミングを逃さず、質の高いコミュニケーションを取ることができます。
また、担当者が複数名いても同質のコミュニケーションを取ることができるようになります。

結果的に、どの社員が連絡しても、応募者のモチベーションが高まり、志望度が高い状態で選考に進んでもらえる可能性が高まります。
本記事では、このような応募者対応ですぐに使えるメッセージテンプレートと、連絡のポイントについて詳しく解説します。

応募者との連絡に際しての考え方

採用活動において、応募者との連絡は単なる情報伝達ではありません。
企業のイメージを左右し、優秀な人材を惹きつけるための重要な機会です。
応募者との連絡で担当者が意識すべきことを紹介します。

連絡をする採用担当者は企業の顔である

応募者は、全社員と会うことは基本的にありません。選考を通して接する社員から、社内の雰囲気をイメージするのです。
その中でも連絡を取り合う採用担当者は特別な存在。応募者と連絡を取る担当者は、企業の代表として見られています。
言葉遣いや対応には細心の注意を払う必要があります。

丁寧で迅速な連絡は、応募者に好印象を与え、企業への信頼感を高めます。
一方、連絡が遅れたり、不親切な対応をしてしまうと、応募者は企業に対してネガティブな印象を持つ可能性があります。

応募者の気持ちに寄り添う

応募者は、選考に対して不安や緊張を感じているものです。
担当者は、応募者の気持ちに寄り添い、安心感を与えるような対応を心がけましょう。

応募者の状況を考慮し、柔軟な対応をします。
応募者の立場になって考え、知りたい情報や懸念点は、応募者への連絡を通して前もって整理し伝えられることがベストです。
レスポンスの早さ、伝達する情報の正確さ、応募者がとるべき行動が明示されているか。
これらを意識することで、応募者は選考に「安心感」を持って臨めます。

応募者への連絡はグリップの機会

応募者への連絡は、応募者の入社意欲を高め、優秀な人材を確保するための機会になります。
連絡は機械的、定型的になりがちです。
だからこそ、応募者に「共感」し「安心感」を与えられる連絡の対応ができれば、他社に勝ることができるのです。

また、応募者への連絡が「応募者への魅力付け」にも関係していると担当者が意識することができれば、対応の質が変わってきます。
応募者を取りこぼしてしまうミスを、連絡では犯さないことが重要です。

選考ステップ毎│応募者への連絡テンプレート紹介

それではさっそく、採用担当者による応募者への連絡について、採用フローの各フェーズに合わせたメッセージテンプレートとポイントをご紹介します。

メッセージテンプレートは、下の一般的な採用フローに沿って解説します。
自社の採用フローに合わせてご活用ください。

採用フローごとのメッセージテンプレート目次

カジュアル面談(WEBミーティング)の案内
応募受付
書類選考案内
書類受付
書類選考不採用案内
書類選考合格案内・面接予定日の調整
面接日確定の案内(来社)
面接リマインド
面接不合格案内
面接合格案内
内定通知
応募者からの辞退に対する返信

 

カジュアル面談の案内

●●様

この度は多数ある企業の中からミズサキ株式会社に興味を持っていただきありがとうございます。
採用担当をしております■■と申します。

弊社では、ご選考に関係のない「カジュアル面談」を実施しております。
お互いの理解を深める場として設けております。
ご選考前の判断材料や懸念点の解消としてお使いいただければと思います。

つきましては、カジュアル面談実施に際して、平日の9時~18時の間で、ご都合のよろしい日時をご回答ください。

▼回答例
●月●日 午前中
●月●日 13時~17時

▼カジュアル面談詳細
時間:1時間
日時:平日の9時~18時
方法:オンライン(Google Meetを使用します。事前にURLをお送りします)
服装:自由
持ち物・準備するもの:なし
※カジュアル面談は個別で行っております。選考には影響しませんので、リラックスしてご参加ください。

▼回答期限
このメッセージを受け取ってから1週間以内

ご連絡をお待ちしております。

カジュアル面談を採用フローに入れている方は上の文章例を参考にしてください。
応募者との連絡で基本になるのは、「いつ」「どこで」「どのように」「誰と」「何をするか」を明確に伝えること。
求職者が情報量の不足や曖昧さから不安を感じないようにします。

カジュアル面談についての詳細は下の記事で解説しています。
カジュアル面談の導入を検討されている方は是非ご確認ください。

応募受付

●●様

この度はミズサキ株式会社の求人にご応募いただきありがとうございます。
採用担当の■■と申します。

今後の選考に関しまして、追ってご連絡させていただきます。
ご不明な点等ございましたら、ご遠慮なくお問い合わせくださいませ。

引き続き、よろしくお願いいたします。

求人サイトやスカウトを経由して求職者から応募があったら、まずは応募が正常に完了していることを求職者へ伝えることで、求職者の不安を解消します。
レスポンスが早いと、「一人ひとりの応募者に向き合っている会社」という印象を持ってもらえるようになります。
応募があったら24時間以内に受付メッセージを送ると良いでしょう。
遅くとも営業日で3日は過ぎないようにします。

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書類選考案内

●●様

お世話になります。ミズサキ株式会社採用担当■■でございます。
この度は、弊社の求人にご応募いただきましてありがとうございました。

弊社の選考ステップは下記の通りでございます。
書類選考→面接→2次面接→最終面接

つきましては、まずは書類のご提出をお願いいたします。
お手数ですが、下記書類を郵送またはメールにてお送りください。

【ご提出いただく書類】
・履歴書
・職務経歴書
(※書式に指定がある場合は記載)

【書類を郵送して提出する場合:郵送先】
住所:〒●●●-●●●● ●●●●●●●
採用担当 ●●宛

【メールにて提出する場合:メール送付先】
メールアドレス:(採用活動用のメールアドレスを記載)

【提出期限】
ご提出期限はこちらのメッセージを受領してから1週間とさせていただきます。
期限内のご提出が難しい場合は、あらかじめご提出可能な日をご連絡ください。

ご提出いただいた書類を受領次第、ご連絡いたします。
ご不明点などございましたらご連絡くださいませ。

引き続きよろしくお願いいたします。

書類提出の連絡では、提出方法、期限を明確に伝えましょう。応募者のとるべき行動に迷いが起こらないようにします。
採用選考フローにおける、書類提出の位置づけと意味合いを応募者に理解してもらえると選考途中の離脱防止になります。
例文にあるように、選考の流れを初めに記載しておくのも良いでしょう。

書類受付

●●様

お世話になっております。ミズサキ株式会社の■■でございます。
先日ご案内させていただきました、弊社の選考に関する書類のご提出について、本日確かに拝受いたしました。

ご対応いただきましてありがとうございます。
書類選考の結果につきましては2日~3日以内にご連絡させていただく予定でございます。

今しばらくお待ちくださいませ。

応募書類の選考については、複数名の候補者がいる場合や、見るポイントが多い場合には結果の通知が即日できないケースがあります。
応募者としては提出した書類が適切に届いているかが不安な点です。
応募者に安心してもらい、「丁寧な対応」という印象を持ってもらうためにも、書類を受領したタイミングでメッセージを送るのが親切です。

また、結果通知にかかる日数の目安も記載することで、より応募者の不安を取り除くことができるでしょう。

書類選考不採用案内

●●様

お世話になっております。ミズサキ株式会社の■■でございます。
この度は、多数の企業から弊社へご応募いただきましてありがとうございます。

書類選考の結果についてでございますが、社内での厳正なる選考の結果、誠に残念ではございますが、今回はご希望に沿いかねる結果となりました。
ご期待に沿えず大変恐縮ではございますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

お預かりした応募書類につきましては、弊社にて責任を持って破棄いたします。(お預かりした応募書類につきましてはご郵送にてご返却いたします。)

●●様のより一層のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

書類選考での不採用は、面接をしているわけではないため、応募者にとっては「自分のことをまだ深く分かってもらえたわけではないのに...」と比較的会社に対してマイナスなイメージを抱きやすい状況です。
丁寧な文章を送るよう心がけましょう。

書類選考合格案内・面接予定日の調整

●●様

お世話になっております。ミズサキ株式会社の■■でございます。
この度は、履歴書および職務経歴書をご提出いただきありがとうございました。

書類選考の結果、ぜひ●●様と、面接にてお話させていただきたいと思います。
面接に進んでいただける場合は、下記をご確認いただき、ご希望の候補日をご返信ください。

【面接候補日】
[候補1]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
[候補2]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
[候補3]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
※面接は60分程度を予定しています

【面接場所】
住所:〒●●●-●●●● ●●●●●●●

【連絡先】

00-0000-0000

上記の日程でご都合がつかない場合には、平日の9時~18時の間でご都合のよろしい日時を3候補ほどご返信ください。
引き続き、よろしくお願いいたします。

書類選考合格の場合には、合格の通知と併せて次回の選考についての調整を行います。
面接日程を設定する際は、企業側から具体的な候補日を3つほど提示しましょう。
候補日を提示することで、応募者は自身のスケジュールと照らし合わせやすく、スムーズに日程を決定できます。
候補日時は、時間帯も複数提示することで、より応募者の都合に合わせやすくなります。

また、提示した日時で都合が合わない場合の対応方法も明記しましょう。
具体的な指示を記載しておくと良いです。
対応方法を明記することで、応募者は安心して連絡でき、不要なやり取りを減らせます。

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面接日確定の案内(来社)

●●様

お世話になっております。
ミズサキ株式会社採用担当の■■でございます。

面接日程の候補日についてご回答いただきましてありがとうございます。
それでは、下記の日時で面接をさせていただきます。
ご確認いただき、ご来社をお願いいたします。

▼詳細
日程:3月3日(月)11:00~12:00
場所:ミズサキ株式会社
住所:〒●●●-●●●● ●●●●●●●
連絡先:00-0000-0000
持ち物:ペン、ノート
服装:スーツ

ご不明点などございましたらご連絡くださいませ。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。

応募受付の際と同様に、面接日の調整で応募者から返信があったら、なるべく早めに面接日の確定の連絡をしましょう。
応募者としても、回答した候補日は予定を入れられなくなりますので、何日も経ってからの応募者への返信は不誠実に感じられてしまうかも知れません。

面接リマインド

●●様

お世話になっております。
ミズサキ株式会社採用担当の■■でございます。

ご面接予定日前日となりましたので、改めてご連絡させていただきました。
明日はどうぞよろしくお願いいたします。

面接予定日の前にはリマインドのメッセージを送ることをおすすめしています。
時間や日時の認識違いがあれば、この時点で気付くことができます。

また、おまけ程度ではありますが、リマインドメッセージに対して返信があるかどうかで、マメな方なのかを推測することができます。

面接不合格案内

●●様

お世話になっております。
ミズサキ株式会社採用担当の■■でございます。
先日は面接にお越しいただきありがとうございました。

さて、慎重に検討させていただいた結果、大変恐縮でございますが、この度の選考を見送らせていただくことになりました。
●●様は継続力と深い思考力をお持ちで魅力的な人材であるとお見受けいたしましたが、弊社の募集ポジションでの適性と照らし、大変苦慮した上での結果であることを申し添えます。
何卒ご了承の程お願い申し上げます。

●●様のより一層のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

応募者はあなたの会社に興味を持ってくれた方です。マイナスなイメージを持たれて終わってしまってはもったいないです。

不採用であっても、書類をよく確認したこと、使いまわしのようなメッセージではなく応募者と向き合ったということが感じられるようにすることがポイントです。

面接合格案内

●●様

お世話になっております。
ミズサキ株式会社採用担当の■■でございます。

先日は面接にご参加いただきありがとうございました。
面接の結果、●●様には次のステップへ進んでいただきたいと思います。

次回の面接は最終面接です。
面接担当者は弊社事業部長と人事責任者の2名を予定しております。
最終面接では、より詳しい業務内容の説明をさせていただく予定です。
また、●●様の現在抱いている不安、懸念の解消のためご質問をさせていただくことになるかと思います。

最終面接の日程を調整いたしますので、下記をご確認いただき、ご希望の候補日をご返信ください。

 

【面接候補日】
[候補1]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
[候補2]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
[候補3]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
※最終面接は90分程度を予定しています

【面接場所】
住所:〒●●●-●●●● ●●●●●●●

【連絡先】
000-0000-0000

【注意事項】
最終面接当日は社内の見学をする可能性がございますので、スリッパをご持参ください。

上記の日程でご都合がつかない場合には、平日の9時~18時の間でご都合のよろしい日時を3候補ほどご返信ください。
引き続き、よろしくお願いいたします。

次回の面接の位置づけ、特徴を伝えると、応募者が知りたい情報の提供となり印象が良くなります。
また、会社によって注意事項があれば追記しましょう。

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内定通知

●●様

お世話になっております。
ミズサキ株式会社採用担当の■■でございま。

先日はお忙しい中、 弊社の最終面接へお越しいただきありがとうございました。
厳選なる審査の結果、 ぜひ当社の一員としてお力添えをいただきたく、採用の内定を決定いたしましたので、ご報告申し上げます。

●●様の▲▲の点を、是非当社で活かしていただきたいと存じます。

つきましては、下記の書類を別途送付いたしますので、 必要事項を記入いただき、2025年年●月●日までにご返送ください。

【郵送書類】
・入社誓約書 1通 
・身元保証書 1通

入社日の日程に関しましては、追ってご連絡をさせていただきます。
ご不明な点などございましたら私までお気軽にお問い合わせください。 

●●様と一緒に仕事ができる日を、社員一同楽しみにしております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

内定通知のメッセージでは、内定承諾に向けて応募者の評価ポイントを伝え、いかに会社と応募者とが合っているかを感じ取ってもらえるようにします。

また、応募者に対応してもらいたいことを、期日付きで詳しく伝え、不明点のないようにしましょう。

応募者からの辞退に対する返信

●●様

お世話になっております。
ミズサキ株式会社採用担当の■■でございます。

この度は、弊社の採用試験にご応募いただきありがとうございました。
面接を辞退されるとのこと、誠に残念ですが承知いたしました。

ご丁寧にご連絡をいただきましてありがとうございます。
末筆ではございますが、●●様の今後のご活躍をお祈り申し上げます。

残念ながら応募者から辞退の連絡があった際にも、丁寧に対応するよう心がけましょう。
返信をしなかったり、失礼な文言を返すなどすると、企業の印象を下げることにもなってしまいます。
何も言わず、連絡がとれなくなってしまう応募者は少なくありません。

そのような中、辞退の連絡をした応募者は誠実であると言えます。
応募者にとっても、申し訳なさを感じながらメッセージを送っています。
最後まで、良い関係性で終えることが大切です。

 

以上、各選考段階でのメッセージテンプレートの紹介と解説をいたしました。
次章からは応募者との連絡時に抑えておきたい考え方、ノウハウをご紹介します。

応募者対応をスムーズに行うための事前準備

応募者対応をミスなくスピーディーに行うための鍵は、 事前準備にあります。
「いつまでに」「誰が」「何を」「どのように進めるのか」を事前に明確にしておくことで、 採用活動全体の効率化を図り、 応募者の選考に関する満足度を高めることができます。

事前準備のポイントは下の4つ。

①関係者全員で方針、情報を共有

スムーズな採用活動を行うためには、 採用担当者だけでなく、面接官など採用業務に関わる全員が、 採用活動の方向性、フロー、スケジュールを共有しておくことが重要です。

採用に関わる方針、取り組み、情報を図やテキストで整理し、関係者全員に事前に共有しましょう。

共有内容例!

・採用人物像
・採用ターゲット
・各選考ステップ(書類選考、面接、筆記試験など)
・各ステップの担当者
・各ステップのスケジュール
・合否判定基準

この情報整理ができていれば、関係者間での認識のズレを防ぎ、スムーズな選考プロセスを実現できます。
また、担当者の変更など、予期せぬ事態にも柔軟に対応することができるようになります。

②担当者の役割を明確化し、代理人員も用意しておく

応募者からのメール対応、選考案内の送信、 面接当日の受け入れなど、 各業務の担当者を明確化しておきましょう。
誰が、何を、どこまで担当するかが分かっていれば_モレやダブりの発生を防げます。

また、担当者が不在の際に対応が滞ってしまうことを避けるため、 代理の担当者も決めておくことが重要です。
応募者への連絡の早さを、どのような状況でも実現できるように用意しておくのです。

③選考段階毎のメッセージテンプレートを事前に用意しておく

選考ステップや合否結果に応じて、 応募者に案内する内容は異なります。
今回ご紹介したメッセージテンプレートを、自社の選考フローと採用手法に応じてカスタマイズし、事前に用意しておきましょう。
選考の流れに沿ってテンプレートのメッセージを送信していけば、連絡漏れを防ぐことができます。

また、担当者が複数名いる場合には、担当者間のバラつきがなくなります。
さらに、代理で担当する必要がある場合に、スムーズに進行することができるようになります。

④応募者への連絡手段を統一する

選考結果や面接案内などを、 どのような手段で応募者に連絡するのかを事前に決めておきましょう。
担当者ごとに異なるメールアドレスを使用すると、情報の共有が難しくなり、連絡漏れが発生してしまいます。
電話での連絡は、応募者と繋がらない可能性が高く、対応コストがかかってしまいます。

連絡手段のおすすめは、 求人サイト上のメッセージ機能や、 社内メンバーが確認できる採用専用のメールアドレスです。

メッセージ機能、専用メールアドレスのおすすめポイント!

・応募者とのやり取りの履歴や進捗状況を共有できる
・応募者との認識違いを防ぎ、トラブルを未然に防止できる
・後から履歴を確認できるため、担当者間での情報共有がスムーズ

連絡のタイミング、頻度

連絡頻度が多すぎると応募者に負担を与え、少なすぎると不安にさせてしまう可能性があります。
適切な連絡頻度を把握し、応募者との良好な関係を築きましょう。

1.選考段階ごとの適切な連絡タイミング

選考段階によって、適切な連絡頻度は異なります。
選考段階毎の連絡タイミングについて、目安は下記の通り。

<書類選考前>
応募受付の連絡:応募受付後、2営業日以内
書類選考結果の連絡:書類選考後、1週間以内

<面接前>
面接日程の連絡:面接日の1週間前
面接リマインドの連絡:面接日の前日

<面接後>
面接結果の連絡:面接後、3営業日以内
内定通知の連絡:内定決定後、2営業日以内

上記はあくまで目安であり、企業の状況や応募者の状況によって調整する必要があります。


2.連絡頻度を調整する際のポイント

連絡頻度を調整する際には、応募者が他の企業の選考も受けている場合は、こまめな連絡で自社への関心を高め続けられるようにします。
選考スケジュールがタイトな場合は、連絡頻度を高めてスピーディーに日程調整、選考の進行をできるようにしましょう。

メッセージ送信前のチェックポイント

メッセージでのやり取りは、些細なミスや配慮不足が、応募者の不安や不信感に繋がる可能性も。 
メッセージ送信前に確認すべき3つのポイントを解説します。

1.言葉遣い・表現: 丁寧で正確なコミュニケーションになっているか

応募者への連絡では、言葉遣いや表現に細心の注意を払い、 誤解を招かないよう、丁寧で正確なコミュニケーションを心がけましょう。

具体的な注意点!

・誤字脱字のチェック:誤字脱字は、企業の信頼性を損なう可能性があります。 送信前に必ず内容を確認しましょう。

・応募者名の確認:応募者名を間違えることは、失礼にあたります。 氏名、敬称などを正確に記載しましょう。

・敬語の適切な使用:不自然な敬語や、砕けすぎた表現は避け、 状況に応じた適切な敬語を使いましょう。

・個人情報の取り扱い:氏名、住所、電話番号などの個人情報は、 適切に取り扱い、プライバシーに配慮しましょう。

・差別的な表現の排除:性別、年齢、国籍、出身地などに関する差別的な表現は避け、 公平な選考を心がけましょう。

・感情的な表現の抑制:感情的な表現や否定的な意見は避け、 客観的な事実を伝えるように心がけましょう。

・分かりやすい言葉遣い:専門用語や難しい言葉は避け、 誰にでも理解できる分かりやすい言葉遣いを心がけましょう。

2.体裁・構成: 読みやすく理解しやすい文章になっているか
体裁や構成を整えることで、 応募者が情報を読み取りやすくなり、 理解度を高めることができます。

具体的な注意点!

・件名:件名は、メールの内容がひと目でわかるように、 シンプルで具体的なものにしましょう。
例:「〇〇株式会社 採用選考のご案内」


・句読点:読点を正しく使用し、 文章を読みやすくしましょう。

・箇条書き:複数の項目を伝える場合は、 箇条書きを活用することで、 情報を整理しやすくしましょう。

・文章バランス:長文にならないよう、 適度な長さで区切り、読みやすさに配慮しましょう。

・改行:適切な場所で改行を入れることで、 文章にリズムが生まれ、読みやすくなります。

・フォント:見やすいフォント(ゴシック体など)を選び、 文字サイズも適切に設定しましょう。

・装飾:色や絵文字などの過度な装飾は避け、 シンプルで見やすいデザインを心がけましょう。

・漢字の連続:一般的に、漢字は6文字以上続くと読みにくくなると言われています。
適切な助詞を入れて、漢字の連続をなるべく減らしましょう。

3.内容: 応募者が必要とする情報を漏れなく伝える
応募者が必要とする情報を、 正確かつ分かりやすく伝えることが重要です。

具体的な注意点!

・今後の流れ:選考プロセス全体の流れを明確に伝え、 応募者が安心して選考に臨めるようにしましょう。

・面接の種類:面接の種類 (個別面接、集団面接など) や内容、 面接官について具体的に伝えましょう。

・事前準備:面接に必要な持ち物や、 事前に準備しておいた方が良いことなどを具体的に伝えましょう。

・質問への回答:応募者からの質問には、 丁寧に答えるようにしましょう。

・依頼事へのお礼:応募者から提出物を受け取った場合などは、 お礼の言葉を伝えるようにしましょう。

・選考結果の通知:合否に関わらず、 選考結果の通知時期や方法を明確に伝えましょう。

・辞退時の対応:応募者が辞退を申し出た場合は、 丁寧に対応し、感謝の気持ちを伝えましょう。

連絡時のNG行為、注意する点

以下の行為は、応募者に不快感や不信感を与え、企業のイメージを損なう可能性があるので避けるようにしましょう。

・連絡の遅延
連絡が遅れる場合は、必ず応募者に連絡します。
選考が遅れている場合は、その旨を伝え、いつ頃連絡できるかを伝えましょう。

・連絡が一方的
型通りの連絡だけをしておしまい、では応募者は「自分のことを考えてくれていない=社員は大事にされないのではないか?」とマイナスなイメージを持たれてしまいます。
応募者からの質問があれば回答し、応募者の立場に立って考え、選考に関する不安や懸念点はなるべく解消できるようにしましょう。

・送信時間帯を考慮する
応募者は連絡を通して会社の勤務の実態を把握しようとしています。
担当者からの連絡が営業時間外ばかりだったり、深夜であると、「残業が多いのかも...」「この時間でもいつも働いているのか...」と不要な憶測を生んでしまいます。
早急な返信が必要な場合以外は、営業時間内にメッセージのやり取りを完了できるように対応しましょう。

まとめ

ここまで、選考離脱を防ぐ応募者への連絡方法とメッセージ内容の解説をいたしました。
応募者にとって分かりやすく、行動に移しやすいメッセージの送信を心がけましょう。

メッセージテンプレートを使用すれば、連絡の漏れがなくなり、担当者間での対応の差を減らすことができるようになります。
自社の採用選考フローにあわせて、各選考段階毎のメッセージをあらかじめ用意しておきましょう。

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